紅茶輸送快速船カティサーク号をはじめとするティークリッパー(紅茶輸送船)は、中国からイギリスまでいかに
早く届けるかを競っていました。
当時の船は帆船で、外洋で高速が出せるように様々な工夫が施されていましたが、船を安定させるために船倉の一番下に重たい陶器や磁器を大量に積むことによって船を安定させていました。
西欧の食器文化におおきく影響を与えたと言っていいでしょう。
1662年にチャールズ2世のもとに嫁いできたポルトガルの王女キャサリンが、中国の茶と当時は貴重であった砂糖を大量に持参し、宮廷に喫茶の習慣をもたらしました。
貴重なお茶に高価な砂糖を入れて毎日飲むという贅沢な習慣は、ポルトガルからき たキャサリンのイギリスに対する示威行為だったかもしれませんが、この贅沢な習慣は次第にイギリスの貴族社会に広まりました。
とある有名な、少年少女合唱団は毎日紅茶でうがいをしているそうです。
のどを守り、のどを強くするためです。
ある殺し屋が、テラスに座っている男を狙撃しようとスコープ越しに狙いを定めていると、男はコップになみなみと紅茶を注ぎ一杯二杯とスプーンで砂糖を入れました。そしてさらに3杯4杯と砂糖を入れた時、殺し屋の口の中に紅茶の甘さが伝わって来たのです。
甘党だった殺し屋は、突然現実の世界に引き戻されてしまい、その男を狙撃するのをやめました。
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